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自動採点システムをテストに使用する際の問題点

学校の授業などで自動採点システムを導入することができれば、採点をする教師の負担も減り、教師の残業問題も改善することでしょう。しかし、それにはいくつか問題点があります。自動採点システムを採用しようとすると、マークシートのような選択問題にしなければならないことです。国語のような記述が多い強化ではこのシステムは向いておらず、結局は人の目による確認が必要となり、全自動で採点を行うことはできません。

また、自動採点システムを日常的に取り入れてしまうと、児童たちは選択問題に慣れてしまい、消去法で答えに辿り着くようになってしまいます。本来であれば問題文を読んだ上で正解を導かなければならないはずが、ただの間違い探しとなってしまうため、テストの成績は良くてもその事柄について詳しく説明できないようになる危険性があります。さらに、自動採点システムを取り入れるために全問題を選択問題にした場合、最低点の底上げが行われ、実際の実力を判断するのに向いていません。もし100点満点の教科で4つの選択の中から選びだす場合、その教科に対して何も勉強していない人でも運だけで25点取れてしまいます。

しかもその25点は確率上の点数であり、運が良い日であれば35点取れたり、逆に運が悪ければ10点しか取れなかったりと、同じテストで内容が分かっていなくても日によって取れる点数が変わってくるでしょう。このように、自動採点システムをテストに導入するのは現状では難しく、課題も多いです。学校のテストに使用するには、現在の技術では不可能だと思われます。

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